だいち、

零れて











橙色は、大地の色。











「あー...レポート終わんない.........」



エアコンのきいた自分の部屋で、背もたれにしていたベッドに倒れこみながら、ポロリと愚痴を零した。


終わんない。終わんない。終わんない。




「終わんない!!」






バフ!と、両拳をベッドに叩き付ける。

そのおかげで、小さなほこりを吸い込んでしまった。




「......」






窓から見える青空を、無心になって見ていると、ふと大地の顔が浮かんだ。



「......」


ああ、もう。
最近こればっかり。









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