だいち、









「っ、くしゅっ!」




ああ、豪快なクシャミが出てしまった。...風邪かな?


憂鬱だ。





無心になって、部屋の天井を見つめていると、家のチャイムが鳴った。


「...」




面倒くさい、と思いながらも、一階に下りて玄関を開けると





「───よっ!」







満面の笑みをした、大地だった。




「...なに」


「おま...感じ悪いなー。いや、なんもねーけど、暇だったから」


「......知らないわよ。...あ!」


「?」





そうだ、レポートでも手伝ってもらおう。

ナイスタイミングじゃない!





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