だいち、
───────...
数時間経って、ようやく完成したレポート。
「出来た」
「おう」
「出来たわ」
「おう」
「......やっと解放されたわ...」
「...そうだね...」
ベッドに後ろから倒れこみ、ここ数時間のあたしの努力を思い出しながら、レポートからの解放感に浸っていた。
「ありがとう大地、おかげで終わった」
「はいはい」
「~っ、ありが──っくしゅっ!」
「...理沙、風邪?てかここエアコンききすぎだよ」
「だって、暑いじゃない」
「だーめ。消すよ!」
「あああっ」
強引にエアコンを消されてしまった。
全く、大地の時折出てくるお母さん気質はどうにかならないものか。