だいち、







暫くすると、大地の姿が見えた。

当たり前のように振り向いて、あたしの部屋を見上げた大地と目が合って、当たり前に手を振り合う。





「───...」







当たり前、なのに。

今までずっと...してきたことなのに.........。






───〝楽しい時間は、早く過ぎていくんだよ”








離れていく大地の背中が、愛しく思った。













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