だいち、
「......理沙」
「!」
ぼーっとしていて、気が付かなかった。
頭上から零れてきたその声に、はっとして顔をあげた。
「......大地」
いつからいたんだろう。
足音も全く気付かなかった。
「何してんの」
「...散歩?」
「熱は?大丈夫なの?」
「もう平気よ。それより、大地は何してんのよ」
「俺も散歩。さっき荷物整理終わったとこ」
「...そう」
「......あと2時間ぐらいしたら、行く、から」
「うん」
「...隣、いい?」
「...うん」