だいち、










ねえ、大地。

大地。大地。大地。







「...あー...理沙は......可愛くねーよな...」


「...っ」


「幼馴染なんだから、さ...もっと、俺に、頼って...欲しかった...」


「...大地」


「教えろよ...なに、隠してる...?」


「......っう...あっ、あああっ...」


「泣いてちゃわかんねーだろ...?なんだよ、背中でも、撫でてやろ、うか...?ははっ...」


「...なんで、笑ってんのよ...っ」


「......お前が、素直に...なんねーからだよ...」


「...っ」


「......り、さ...」




苦しそうに笑う大地を見て、胸の奥がぎゅうっと、今までとは比べ物にならないくらいに締め付けられた。


息が出来ない。
震える。

涙で視界が霞んでゆく。頬なんか、もうビショビヨだろう。


こんな顔を見られてるなんて、恥ずかしい。








< 81 / 89 >

この作品をシェア

pagetop