だいち、









「...ずっと...ずっと」


「......ん...」


「いつからか、本当に覚えてなくて、...一緒にいたときも、離れてたときも、...彼女、いたときも、本当はずっと......っ...ず、っと......」


「......」








ありきたりな言葉しか出てこない。

本当はもっともっと、言いたいことがあって、でも、あたしの知ってる言葉じゃそれが伝えられなくて



あたしは本当に、どこまでも情けない人間だ。











こんなときになって、ようやく素直になれるなんて。






< 82 / 89 >

この作品をシェア

pagetop