だいち、
誰だろう?と、そのまま携帯を見てみれば、珍しく、あいつからの電話だった。
「...っ、もしもし」
『ふはっ!なにその声!』
「ちょっ、だっていきなりかけてくるから驚いて...」
『ふーん?迷惑だった?』
「そうとは言ってないじゃない」
『じゃ、嬉しかった?』
「......」
『...おい、なんか言えよ』
「...元気?大地」
『おう』
「体調は?風邪とかひいてない?」
『大丈夫だよ。頑丈なんだからな、俺は!』
「...そっか。良かった」
『理沙は?』
「大丈夫。...てゆーか、なんで電話してきたの?」
『...なんとなく?』
「なんとなくって...。っ、ふぇっくし...っ、あー...」
『豪快なクシャミだな...』
「うっさいな...」
窓が開いていたこと、すっかり忘れてた。
鼻をすすりながら、窓を閉めて部屋の布団に身を包ませた。