キミのいない世界
「ねえねえあれってもしかして…」


「絶対そうよ!気づいてないとかあの子鈍感ー」


ひそひそと話しているのが聞こえたが、さっぱり意味が分からなかった。


気づいてないってなににだろう?


「なあ、今日俺んち来ねえ?」


「ダメ。今日姉ちゃんは俺と買い物」


「いや…あの~…」


なんかよくわかんない展開に……


「鈴、俺んち来たらクッキーやる」


「え、行きたい!」


「洋服買ってあげるから買い物行こうぜ」


「え、そっちもいきたい!」


どうしよう、どっちいけばいいの?


「……ふっ」


突然、祐くんが鼻で笑った。


「何だよ…」


「?」


よくわからないでいると突然祐くんが顔を近づけてきた。


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