キミのいない世界
「きゃっ!……な、何!?」


「大事な話がある。俺んち来てくれ」


大事な話……?


って言うか、顔、近い!


息がかかるぐらいの距離。


多分、あと5センチくらい。


なんか胸がどきどきして破裂しそうだったから、必死にコクコクと頷いた。


「……いい子」


「!?」


祐くんはあたしのおでこにキスをして、玲音に言った。


「今日、鈴を借りる」


あたしはものじゃないんだけど!


「…わあったよ。変なことするんじゃねえぞ」


「…さあな」


「したら殺す」


「やれるもんならやってみろ」


祐くんは余裕そうだったが、玲音がすっごく祐くんを睨んでる。


いったい何なのよ…もう!


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