キミのいない世界
「…ひっ」
思わず、小さな悲鳴を漏らした。
玲音が、あたしのことを『姉ちゃん』じゃなくて『鈴』って呼んだのも気になった。けど、
今は、一刻も早くこの場を離れたい。
これ以上、見られたくない。
周りの目が、怖い。
その思いで、一杯だった。
「どうした、姉ちゃん?」
呼び方は、もう元に戻っていた。
「…離して」
あたしは玲音にお願いする。
「え……」
「離しなさいって言ってるでしょ!!」
一瞬、その場の空気が凍った気がした。
玲音が動揺した隙に、腕の中から逃げた。
「…行こう、祐くん」
「あ…あぁ」
祐くんは、玲音を睨んでから、あたしのあとを追ってきた。
思わず、小さな悲鳴を漏らした。
玲音が、あたしのことを『姉ちゃん』じゃなくて『鈴』って呼んだのも気になった。けど、
今は、一刻も早くこの場を離れたい。
これ以上、見られたくない。
周りの目が、怖い。
その思いで、一杯だった。
「どうした、姉ちゃん?」
呼び方は、もう元に戻っていた。
「…離して」
あたしは玲音にお願いする。
「え……」
「離しなさいって言ってるでしょ!!」
一瞬、その場の空気が凍った気がした。
玲音が動揺した隙に、腕の中から逃げた。
「…行こう、祐くん」
「あ…あぁ」
祐くんは、玲音を睨んでから、あたしのあとを追ってきた。