キミのいない世界
「そ…っか……」


そう……だったんだ。


それならすべての行動が納得できる。


ずっとついてきて、近づいてくる人は全員睨んで追い払って。


突然顔を真っ赤にして、恋の相談したときは辛そうな顔して。


それらのことは、全部、純粋な恋心からだったんだ。


ごめんね…優衣。


あたしがあなたから離れたのは、あなたが転校したから。


今思えば、離れてよかったと思う。


これ以上祐くんを傷つけられたくなかったから。


あたしは、祐くんのことが好き。


誰になんと言われようと。


何よりも、誰よりも。


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