キミのいない世界
玲音の通っている中学校は、高校の隣にある。


だから朝は大体一緒かな。


「見てみて、あの二人、めちゃくちゃ格好良い!」
「あの女、羨ましいわ~」


時折、そんな会話も聞こえてくる。


そういえば祐くんとクラス一緒になれたかな?


「じゃ、姉ちゃん、また帰りな」


「あ、うん」


色々考えてるうちに、いつの間にか学校についていた。


「行くぞ」


そうやって言って先に祐くんが校門をくぐった。


っていうかさ、めっちゃ広いわ、この学校。


迷っちゃいそう…。


とか考えているうちに、いつの間にか玄関にいた。


生徒用の玄関には、クラス分けの紙が貼られていた。


あたしは、それを見ようとしたが、人が邪魔で見れない。


どうしようかと考えていると…


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