キミのいない世界
あたしたちが教室に入った瞬間、ざわざわしていた教室が、一気に静まった。


次の瞬間。


「キャアアアア!祐樹様よ!」


「かっこいい!」


などという声が聞こえてきた。


って言うか、うるさい。


祐くんに近づくんじゃねえよ。


「うわ、なにあの女、生意気」


「ちょっと一緒にいれたからっていい気になっちゃって」


「どうせ偶然会っただけなんでしょw」


などという声も聞こえる。


毎日一緒に登校してやろうか?


帰りも一緒にかえってやろうか?


そしたらあんたたちはどれだけあたしを羨ましがる?


ふふふ


とかかんがえてたら、チャイムが鳴った。


「ほら、席に着け」


という声とともに教室に入ってきたのは、女の先生……だった。


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