最悪から最愛へ
他にもいろんな野菜をバスケットに入れていく。


「今夜は鮭のホイル焼きにしようかな。あ、しめじが必要だわ」


夕食のメニューを考えながら、しめじも入れて進んでいく。


「ホイル焼きかー、いいね」


「渚も食べる?」


「ううん。そんな遅くまでいないよ。旦那さん、帰り早いでしょ?」


2人だけの時間は、赤ちゃんが産まれるまでしかない。ラブラブな時間を邪魔してはいけない。


「んー、そうなんだよね。心配みたいで、最近は定時で帰ってくるんだよね」


「こんなに大きなお腹だもの。心配になるよねー。いつ生まれてもおかしくないでしょ?」


「うん。あ、店長さん。こんにちはー」


店内を巡回していた峻に出会う。


「いらっしゃいませ。あ…紺野も一緒なんだ」


常連の江梨子は、峻とも顔見知りでいつも挨拶程度だけど、話をする。だから、江梨子が渚の友だちだということも知っている。


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