最悪から最愛へ
恋人である絆
カーテンの隙間から差し込む日射しで朝になったことを知る。先に目覚めたのは峻だった。寄り添って寝ている渚の髪を撫でる。

愛しくて、何度も何度も…


「ん…あ、店長…」


何度も触るから、渚が起きてしまった。撫ですぎだ。


「おはよう」


「あ…え?キャッ!」


裸のままで寝てしまったことを思いだし、かかっていた布団の中に顔を隠す。


「今さら恥ずかしがるなよ。全然恥ずかしそうにしてなかったじゃないか」


「あー、言わないで…」


感じるままに身を任せてしまったことを思い出すと恥ずかしくなる。布団の中の渚は真っ赤な顔をしていた。思い出せば思い出すほど恥ずかしくなるけど、心と体は共に満たされていた。

優しく抱いてくれた峻の温もりが隣りにあって、それを確かめるようにそっと手を峻の胸に伸ばす。


「何?まだ足りない?でも、渚はそろそろ出ないと遅れるよ」

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