最悪から最愛へ
「明日遅番だから、泊まっていけるよな?いつでも泊まれるようにいろいろ置いといてもいいよ」


渚も同じことを思っていた。今夜、泊まれるように着替えなど持ってきていたのだ。渚の次の休みは明後日。


「じゃあ明後日、いろいろ持ってきてもいいかな?」


「うん。いいけど、重くない?俺、早番だから、帰りに迎えに行くよ」


「う、うん。ありがとう」


持ってくるのは衣類だけど、重くなるほどとは、何日分持ってくると思っているのだろうか。


「どうせなら荷物全部持ってきてもいいよなー。電化製品とかは2つ要らないから、どちらかを処分する必要があるけど」


「えっと、それは…」


どういう意味で言ってるの?なんとなく予想は出来るけど、はっきり言って欲しい。


「もう籍を入れてもよくない?式は段取りがあるから、すぐには無理だけどさ」


「え?籍を?」

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