最悪から最愛へ
最愛の絆
「絶対、ウェディングドレスを着たいの!小さい頃からの夢なんだから」


純白のウェディングドレスを着て、、バージンロードを歩くのは女性なら誰もが夢見る幸せな結婚式のスタイル。


「ダメだ。俺は、袴を履きたいんだ。あんなタキシードなんか着たくない」


袴姿は日本男性ならではの正装だ。峻は、子供の頃に出席した叔父の結婚式で叔父の袴姿ををかっこいい!と思い、いつか自分も…と憧れていた。

結婚式は女だけでなく、男にとっても一大事なことだ。だから、自分の意見を通したい。


「私がドレスを着たら、峻は当然タキシードだよ。タキシード、絶対に似合うと思うのに」


「似合わない。学芸会の王子様みたいでカッコ悪いじゃないか」


王子様はかっこいいものではないのか?王子様はかっこいいものだと思うのに…渚は首を傾げる。渚は峻のタキシード姿を想像する。うん、かっこいい。


「お願い。ドレスが着たいの」

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