最悪から最愛へ
峻の姉である望が訪ねてきた。
「あれ?姉貴だけ?子どもたちは?」
望には中学生と小学生の子供がいる。
「2人とも塾よ。送り迎えは旦那がしてる」
「へー、土曜日だというのに今時の子供はかわいそうだな。兄さんも大変だ」
「あら?式、どこでやるか決めたの?」
望はテーブルに積まれたパンプレットを手に取って、ぱらぱらとめくる。
「いや、決まらない」
「まあ、そうよね。式場もいっぱいあるから悩むわよね。いろいろ見学したらいいじゃない。楽しいわよ」
「ちょっと揉めているんだよ。俺は神前がいいんだけど、渚は教会がいいって言うんだよ。全然譲らなくてさ」
「峻。結婚式は女にとって一生に一度しかない大イベントなのよ。渚ちゃんの要望を聞いてあげなさいよ。私も絶対ウェディングドレスだったもの。うちの旦那は文句なんて一つも言わないで、私の言うとおりにしてくれたわよ」
「あれ?姉貴だけ?子どもたちは?」
望には中学生と小学生の子供がいる。
「2人とも塾よ。送り迎えは旦那がしてる」
「へー、土曜日だというのに今時の子供はかわいそうだな。兄さんも大変だ」
「あら?式、どこでやるか決めたの?」
望はテーブルに積まれたパンプレットを手に取って、ぱらぱらとめくる。
「いや、決まらない」
「まあ、そうよね。式場もいっぱいあるから悩むわよね。いろいろ見学したらいいじゃない。楽しいわよ」
「ちょっと揉めているんだよ。俺は神前がいいんだけど、渚は教会がいいって言うんだよ。全然譲らなくてさ」
「峻。結婚式は女にとって一生に一度しかない大イベントなのよ。渚ちゃんの要望を聞いてあげなさいよ。私も絶対ウェディングドレスだったもの。うちの旦那は文句なんて一つも言わないで、私の言うとおりにしてくれたわよ」