最悪から最愛へ
望も教会式だった。もちろん峻も出席した。でも、望の結婚式を見て、自分はやりたくないと思ったものだ。その時もやっぱり神前がいいと思った。
「好きな女の夢を叶えてあげれないなんて、男として最低ね。心が狭いわよ。渚ちゃんに離婚を言い渡されるのも時間の問題かもね。今頃、離婚してやるなんて思っているんじゃないかしら」
「り、離婚?そんなこと考えるわけないだろ?悪い冗談はやめろよ。俺たちは、まだ結婚したばかりなんだから」
渚との結婚生活は峻の思った通り、楽しいものだったし、幸せなことばかりだ。それなのに式のことで揉めたくらいで離婚されては困る。峻は離婚の言葉に大きく動揺した。
「こんなはずじゃなかったって、離婚することなんてよくあることよ。特にスピード婚の場合は多いみたいだしね」
望は青くなっている峻が面白かった。昔から偉そうにしている弟だが、いざとなると望のほうが優位に立てるのが嬉しくて、つい意地悪を言ってしまうことも多かった。
「好きな女の夢を叶えてあげれないなんて、男として最低ね。心が狭いわよ。渚ちゃんに離婚を言い渡されるのも時間の問題かもね。今頃、離婚してやるなんて思っているんじゃないかしら」
「り、離婚?そんなこと考えるわけないだろ?悪い冗談はやめろよ。俺たちは、まだ結婚したばかりなんだから」
渚との結婚生活は峻の思った通り、楽しいものだったし、幸せなことばかりだ。それなのに式のことで揉めたくらいで離婚されては困る。峻は離婚の言葉に大きく動揺した。
「こんなはずじゃなかったって、離婚することなんてよくあることよ。特にスピード婚の場合は多いみたいだしね」
望は青くなっている峻が面白かった。昔から偉そうにしている弟だが、いざとなると望のほうが優位に立てるのが嬉しくて、つい意地悪を言ってしまうことも多かった。