最悪から最愛へ
21才の田中くんは、渚よりも10才以上年下だ。普段しっかりしていて、てきぱきと動く渚は、頼れる優しいチーフという存在である。
でも、弱気になって男性客に怯える渚を見て、かわいい一面もあると思った。
「紺野さん、これを追加してねー」
小太りの客…山口がポテトチップスを持って、戻ってきた。レジの脇に置いてあったバスケットに入れて、渚の前に持っていく。
「俺さ、ポテチはコンソメ味が一番好きなんだよね。紺野さんは何味が好き?」
「え、私は…塩味ですね」
「お客様、お会計しますね」
田中くんが渚より前に出て、バスケットから商品を取り出して、スキャンする。
「あ、紺野さんにやってもらうからいいよ。君はあっちのレジでしょ?」
間に入ってきた田中くんを追い払いたい山口は、これ以上スキャンをさせないように、バスケットを自分の方に引き寄せた。
でも、弱気になって男性客に怯える渚を見て、かわいい一面もあると思った。
「紺野さん、これを追加してねー」
小太りの客…山口がポテトチップスを持って、戻ってきた。レジの脇に置いてあったバスケットに入れて、渚の前に持っていく。
「俺さ、ポテチはコンソメ味が一番好きなんだよね。紺野さんは何味が好き?」
「え、私は…塩味ですね」
「お客様、お会計しますね」
田中くんが渚より前に出て、バスケットから商品を取り出して、スキャンする。
「あ、紺野さんにやってもらうからいいよ。君はあっちのレジでしょ?」
間に入ってきた田中くんを追い払いたい山口は、これ以上スキャンをさせないように、バスケットを自分の方に引き寄せた。