うつくしいもの

「――鍵、まだ持っていてくれたんだ」



優雅と付き合い始めた次の日に、

近くの鍵屋へ二人で作りに行った合鍵




あの頃は、
世間はまだ誰も私達の事を知らなかった



今みたいに、CDが売れる売れないに敏感になり、
そんな風に誰かに評価されたりプレッシャーもなくて、

二人でがむしゃらに曲を作ったり、本当に楽しかった




きっと、もうあの頃には戻れない





それでも、優雅だけでも再び手に入れたい






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