うつくしいもの
「あの曲は、俺達にとって大切な曲だったんだよ。
特に作った兄貴には……。
だから、そんな、1回遊んで捨てるような女に、聴かせるわけがない!」
問い詰められるように両肩を掴まれて、
そのままソファーに押し倒された
私を見下ろす、優雅の目が怖い
「なぁ、菜々花と兄貴は一体なんなの?
二人の本当の関係は?
何を隠してるんだよ!」
「――そんなの、知らない。
私は、本当に……」
「嘘付くなよ!
本当は兄貴も菜々花の事を……」