うつくしいもの

「あの曲は、俺達にとって大切な曲だったんだよ。

特に作った兄貴には……。

だから、そんな、1回遊んで捨てるような女に、聴かせるわけがない!」


問い詰められるように両肩を掴まれて、
そのままソファーに押し倒された



私を見下ろす、優雅の目が怖い




「なぁ、菜々花と兄貴は一体なんなの?

二人の本当の関係は?

何を隠してるんだよ!」



「――そんなの、知らない。
私は、本当に……」



「嘘付くなよ!
本当は兄貴も菜々花の事を……」






< 287 / 373 >

この作品をシェア

pagetop