うつくしいもの
「私、涼雅さん……、
いえ、JUKEの音楽を聴いて、生きる気力を沢山貰いました!
本当に、ありがとうございます!」
そう頭を下げた
「えっ!
何?お前、自殺でも考えてたの?」
涼雅は少し驚いたような表情
それは少し大袈裟な演技にも見えた
「――いえ。
ただ以前の私は本当に無気力で……。
だから、生きる気力も無くて……。
かと言って、自殺を考えてはないのですが」
「へぇー。
じゃあ、俺らの音楽が、お前の生き甲斐なんだ?」
「はい!!
そうです!」
涼雅のその言葉は、
まさに私の思っていた事で、
伝えたかった事だった
彼らの音楽が、
私の生き甲斐
いつか、直接彼らにそれを伝えたかったけど、
いつも彼らの周りにはファンの子達が沢山居て、
ずっと言えなかった
けど、今言えた