うつくしいもの
はじめてのけいけん
緊張なのかときめきなのか分からないくらいに、
心臓がずっと煩い
その部屋は少し和風のような洋室で、
涼雅に手を引かれたままベッドにへと雪崩れ込んだ
「――ベッド、思ったより硬いなぁ」
涼雅は寝返りを打つとこちらを向いて、
私の顔を手で包み込み、唇を重ねて来た
うわぁ、柔らかい
初めて味わう感覚に、戸惑う
そして、気付いたら自分の口の中に入って来ていた、
ぬるりとした感覚にさらに戸惑う
これは舌で、他人の舌と自分の舌が絡み合う不思議な感覚に困惑する
お酒の味が凄くする