うつくしいもの
きれいなあさ

頬を軽くペチペチと叩かれて、目が覚めた




「――俺、今日バイトだから、
そろそろ此処出ないとヤバイんだけど」


近くに涼雅の顔が有って、

夕べの事を一気に思い出して恥ずかしくなる



夕べ、私は憧れの涼雅と、夢のような一時を……




「俺、とりあえずシャワー浴びて来る。
酒と汗臭いから。

お前も浴びたいかもしんねーけど、時間ないから我慢して。

あっ、それか、お前だけ後からホテル出るのでもいいけど」



「――それは、嫌です」



ボーとする頭で考えるが、
この場所で一人になるのは嫌だなぁ





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