うつくしいもの



けっこう焦っているのかな?と思っていたけど、

ホテルを出てから涼雅は私の手を握り、ゆっくりと歩く




朝は海が白く光っていて、
夜は海が暗くしか見えなかったけど、
この道から見える朝の景観はとても綺麗



海沿いの一本道を涼雅と歩く



綺麗だから急いで歩くのが、
もったいないからかな




「私、いつか涼雅さんの、ピックが欲しいんです」



「ピック?

ああ。
最後、俺投げてるな?
気分が乗らなかった時は投げないけど」


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