うつくしいもの
1週間が過ぎる頃には、
それを常に考える事は無くなっていた
スマホが鳴る度に、
もしかして!と期待はしてしまうけど
半月が過ぎる頃には、
そろそろ掛かって来るのかな?
それとも、私の事なんか忘れて……
期待と諦めが半々になり、
次第に諦めの気持ちの方が強くなる
そもそも、初めから私に電話する気なんて無かったんだろうな……
そう思い始めてしまう
1ヶ月が過ぎる頃には、
もう掛かって来ない
私はヤリ捨てされたんだと、
思った
涼雅はきっとモテるだろうし、
彼女以外にも沢山の女の子が周りに居るだろう
私なんかきっと、
1回ヤッたら充分で
私だけがあの夜を特別に思い過ぎていて、
一人で舞い上がっていたのだろう
涼雅にとったら、
そんなのはただの日常茶飯事なのに