うつくしいもの

「お前ら、もっと前に来いよ!!

ぶっ倒れるくらい、テンション上げて」


涼雅のその煽りに、
客が乗り、

私は人波に揉まれて弾き出される




一番後ろから、涼雅を見る




人の波でその姿はよく見えなくて、

とても遠い人なんだな、って、改めて思った




手を伸ばしたらくらいじゃ、
届かない――…



< 93 / 373 >

この作品をシェア

pagetop