うつくしいもの

ライブハウスから出て来たJUKEは、

相変わらず沢山のファンに囲まれていた



ワンマンだからいつもよりも多いし、

いつもは出待ちをしないような男性ファンも、
今日は沢山居る





暫くすると、

いつものように優雅は駅に向かってメンバーから離れて行く




「お疲れ様。

兄貴達、今日は本当に最高!」


いつもはそんな事を言わないのに、

優雅は他のメンバーに笑顔でそう声を掛けて歩いて行く




私の横を、沢山のファンの女の子を引き連れて通り過ぎる、優雅




その横顔は、

兄で有る涼雅にとてもよく似ていた






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