言えない言葉
「……」
ミズ君は黙る。
もう、
なんでよ…。
なんで?
「何か、言ってよぉぉお!!!!」
泣き叫んだあたし。
「雨祢ッ…」
ミズ君がやっと
喋り、
気付くと、あたしは
ミズ君に唇を合わせ
キスをされていた。
あたしは、
泣きながら目を閉じた。
あたしの背中に
手をまわしていた
ミズ君の手に力が
入ったのがわかった。
あたしは、
その手に答えるように
ミズ君の腕を掴んでいた
手に力を入れた。