神と新撰組……1
二人の悲しき子達との出逢い
私は神である前に一人の人間として生きて居る。
そんなある日、二人の女の子達がやって来た。
二人の姿は、誰から見てもぼろぼろだった。
長き階段を上がり息を乱して本宮へと歩いて来た。
それが二人との出逢い
背の高い女の子が小さき子をおんぶしている。
那岐「紫乃、大丈夫?」
紫乃「大丈夫だよ、お姉ちゃんが居るもん」
二人は段差のある所に座った。
那岐「そっか、……これからどうしようか……彼奴等の所なんて帰りたく無い」
紫乃「でも、どうやって生きて行くの?」
私は何故かほっとけなくなった。
『なら、此処に住むか?』
二人は肩をビクッと震わせ私の方を見た
那岐「貴方は誰?」
小さき子は背の高い女の子にしがみついた。
私はそれを見て思った事を言った。
『行く場所が無いのなら此処に居れば良い。どうせ此処は、忘れ去られた場所だ、人は限られた者しか来る事ができない。』
二人は顔を会わせ二人は言った。
「「お願いします!」」
私はそれを聞いて何故か懐かしさを覚えた。
『二人、名を教えてくれるか?』
背の高い女の子は立ち上がり礼に添って言った。
那岐「私は片桐 那岐と申します、この子は紫乃、二人揃ってお世話になります。」
私は二人を見、本宮の中へ向き直った。
『では、那岐、紫乃今日から我の家族だ。歓迎するぞ』
二人は顔を会わせ来て初めての笑顔を私に見せた。
細やかな小さき微笑み、私も釣られ微笑んだ。
那岐と紫乃は、我の後を付いてきた。
そして私の着流しの裾を引っ張り言った。
紫乃「名前、なんと呼べば良いの?」
私は二人に振り向き微笑みながら言った。
『我の名は長いんだ、だから緋桜とでも、何でもよい』
那岐と紫乃は顔を見合せ、また私の方を見た。
その顔は困惑だった。
私はクスクスと笑い二人に言った。
『本当に長いんだ、気似せずとも良い。っと言っても気になるか、我は暁の緋桜の大陽女神の命と言う、ほら、長いだろう?』
二人は同時に頷いた。
私はそれを見てまた笑った。
この時まだ紫乃は小学生で、那岐は中学生だった。
こうして二人は、共に住んでいる。
もちろん私は二人を見護りながら。
そんなある日、二人の女の子達がやって来た。
二人の姿は、誰から見てもぼろぼろだった。
長き階段を上がり息を乱して本宮へと歩いて来た。
それが二人との出逢い
背の高い女の子が小さき子をおんぶしている。
那岐「紫乃、大丈夫?」
紫乃「大丈夫だよ、お姉ちゃんが居るもん」
二人は段差のある所に座った。
那岐「そっか、……これからどうしようか……彼奴等の所なんて帰りたく無い」
紫乃「でも、どうやって生きて行くの?」
私は何故かほっとけなくなった。
『なら、此処に住むか?』
二人は肩をビクッと震わせ私の方を見た
那岐「貴方は誰?」
小さき子は背の高い女の子にしがみついた。
私はそれを見て思った事を言った。
『行く場所が無いのなら此処に居れば良い。どうせ此処は、忘れ去られた場所だ、人は限られた者しか来る事ができない。』
二人は顔を会わせ二人は言った。
「「お願いします!」」
私はそれを聞いて何故か懐かしさを覚えた。
『二人、名を教えてくれるか?』
背の高い女の子は立ち上がり礼に添って言った。
那岐「私は片桐 那岐と申します、この子は紫乃、二人揃ってお世話になります。」
私は二人を見、本宮の中へ向き直った。
『では、那岐、紫乃今日から我の家族だ。歓迎するぞ』
二人は顔を会わせ来て初めての笑顔を私に見せた。
細やかな小さき微笑み、私も釣られ微笑んだ。
那岐と紫乃は、我の後を付いてきた。
そして私の着流しの裾を引っ張り言った。
紫乃「名前、なんと呼べば良いの?」
私は二人に振り向き微笑みながら言った。
『我の名は長いんだ、だから緋桜とでも、何でもよい』
那岐と紫乃は顔を見合せ、また私の方を見た。
その顔は困惑だった。
私はクスクスと笑い二人に言った。
『本当に長いんだ、気似せずとも良い。っと言っても気になるか、我は暁の緋桜の大陽女神の命と言う、ほら、長いだろう?』
二人は同時に頷いた。
私はそれを見てまた笑った。
この時まだ紫乃は小学生で、那岐は中学生だった。
こうして二人は、共に住んでいる。
もちろん私は二人を見護りながら。