神と新撰組……1
秋篠宮?誰だ……


時白「秋篠宮は、平安時代の帝……
そして……主様の奥方様を殺した男」





それを聞いた俺は時白に食って掛かった。







『緋桜は、緋桜の居場所は?!』









焦った俺を抑えたのは総司だった。



総司「落ち着いて下さい!……今は
冷静に成って下さい!」









俺はハッとして、冷静に成れた。











騰蛇「……平安時代、アイツは男だった。……戦神でな、あの時代では
かなり感謝されていた。
……そして神でも…一人の女を愛した。」





そこから緋桜の過去が話された。









全てを話し終えた騰蛇は俺を見た。







騰蛇「……此が、あの方の過去だ、
お前は、あの方の過去を受け入れられるか?」









俺は迷わず頷いた。











『あいつが、苦しんでるって分かった、そして……今でも…その娘を
忘れられないんだろ?それでも俺は
あいつが…緋桜が好きなんだ』







騰蛇は嬉しそうに微笑み頷いた。






騰蛇「あの方の居場所に案内する、
土方、覚悟していろ……緋桜は…
多分今日消える……」








何言って居るのか分からない。






緋桜が……消える?………







時白「主様は神、平安時代に秋篠宮を殺し、都随一の陰陽師であり、主様の飲み仲間だった晴明殿…安部晴明殿
に、草薙の剣に寄って殺されました
そして、菊花様のヤヤコの命を、緋桜へ……と……」




『つまりは何か?……あいつが…緋桜が消えるのは……ヤヤコの命をあいつが持って居るからか?』




時白「いいえ、ソレは違います。
緋桜様は…ヤヤコの重みを知っております。…戦神の主様が出て来れば、
どうなるか、緋桜様は…きっと……
命を掛けるでしょう」






俺はそれを聞いて、緋桜を思った。




何故緋桜が……





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