春の短編集。
ーーーーーーー11時59分


あぁ、やっぱり来てくれなかったのね


手で顔を拭ってみると


キラキラした水滴がついていた


これは涙なんだろう


彼に見せたくなかった弱い所がこじ開けられた


頬をつたる無数の涙


一粒一粒が光を帯びていて、それがいかに純粋かと思った


貴方という闇が離れて、新たな光が来るのを待ち望みます。
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