真夜中の魔法使い



「でも、誤魔化すだけじゃ・・」



『ーーそう。訓練を積んだ者には効果はない。

いい?ミユウ。ミユウは一般的に言って、相当高度な技術を教え込まれている。


謙虚なところは素敵なんだけど、扱う術の危険性は自覚しておいた方がいい。』




「う、うん・・

お兄ちゃんも、アキもレベルが高すぎるから、色々感覚がおかしくなってたかも。」



毎回手応えがありすぎるのは、自分の力が未熟なためだと思っていた。



それは間違いないのだけれど、今さら「一般的」と言われても分からない。


ただ、術を理解し切っていないことが命取りになることは無視できない事実である。



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