真夜中の魔法使い
『ーーははっ、確かにそうかも。
ミナトはリョウヤさんに似て、スパルタなんだね〜』
「お父さんも、厳しかった?」
『ーーうん。 よく怒られてたよ。』
「ふうん。なんか不思議だなあ。
アキは私が知らないお父さんを知ってるってこと。」
お兄ちゃんはお父さんに教わっていたみたいだけれど、私の魔法は全てお兄ちゃん仕込みだ。
お父さんはとにかく、私に甘かったので、アキに怒っているところなんて想像もつかない。