真夜中の魔法使い



これ以上話していたら、さらに墓穴を掘ってしまいそうだ。




「ハイハイ。そろそろ私、課題に戻るから!」




『ーーはーい。落ち着いて、頑張ってね。』



きっと向こうで優しい微笑みを浮かべているのだろう。



ふわりとした響きの言葉は、スッと心の中に入ってくる。




とてもとても、悔しいけれど、アキにはかないそうもないなあと思ってしまう。



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