真夜中の魔法使い





「あ、明日はナツキさんがくるんだ!」



ミユウは1人でパッと顔を輝かせた。



これだけの大作だ。

兄以外にも見てもらいたいと思うのが当然だろう。



「アキも来れたらいいのに。」



彼だったらきっと、目を細めて喜んでくれるに違いない。



実は、ここ数日で何度か呼びかけてみたものの、全く応答がないのだ。



タイミングが悪かっただけなのか。
もしくは違う事情があるのか。



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