真夜中の魔法使い



「わあ〜!これ、全部ミユウちゃんが?」



「はい。これもお兄ちゃんの課題で。」




「創造性と確実な技術がなければここまでのものはできないわ!完璧よ!」



翌日家にやってきたナツキさんは、クリスマスの飾りを目にするなり歓声を上げて喜んでくれた。



ツリーの周りでちょこちょこ動き回っていたミユウお手製のスノーマンも、気を良くしたのかツリーの上空に分厚い雪雲を呼び寄せていた。




「ありがとう。お兄ちゃんはこんなに褒めてくれなかったので、嬉しいです。」



ストレートに褒められ、頬が緩む。


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