真夜中の魔法使い
「この様子だと、本当に経済は弱いみたいね。」
「はい・・」
返事はしたものの、ミユウの頭の中はレオンハルト=フレッチャーという図式で一杯だった。
四人の領主たちの土地を奪おうとしたレオンハルトの血を継ぐ者なら、あのような恐ろしい呪いを仕掛けていたと考えられるのではないか。
でもなぜ、跡取りのはずのアキの命が狙われているのだろう。
「ーーミユウちゃん?
顔色が良くないけれど、大丈夫?」