真夜中の魔法使い
「前々からよく構うものだと思っていたけれど、まさか乗り込むとは予想してもなかったからね。
無事で済んだのが奇跡だよ。
まあまだ危ないから、当面外出禁止にするけれど。」
「それはいいんだけど・・」
普段からあまり外に出ないミユウにとって、外出禁止など罰でも何でもなかった。
「ごめんなさい。
もっと怒られるかと思った。」
しゅんとするミユウに対し、ミナトはお得意の涼しげな笑みを浮かべた。