真夜中の魔法使い



「ふーん、花、ねえ。薬でも調合するのか?」



ミナトも自分のオムライスの出来に満足したようだ。
ニコニコと頷きながらミユウに問いかける。




「ううん、そういうんじゃなくってね。あとでお兄ちゃんも見てくれる?花びらなんだけど・・。」



兄はミユウの5つ上の21歳で、大学に在学しながらにして論文を発表している。いわゆる天才というやつだ。
もしかしたらミユウが見つけられなかった手がかりを見つけられるかもしれない。



「わかった。あとで持っておいで。」



ちょっとずるいかもしれないけれど、ヒントをもらうくらいいいよね。






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