真夜中の魔法使い
「はぁ・・・お前はバカか。」
ミナトは盛大なため息をつき、瓶でミユウの頭をゴツンと殴る。
「ちょっ・・割れたらどうするの!」
咄嗟にミナトの手から瓶を奪い取る。
「反省している様子もないし。」
「ご、ごめんなさい。」
さらにミナトの反感を買ってしまったミユウはさらに肩を丸めて縮こまる。
「それで、誰なんだ?その侵入者は。」
「金髪の、男の子でした。」
これ以上怒らせないために正直に答える。
「はは~ん。美形だったから油断したとか?
俺の妹ともあろうものが情けない。」
「そ、そんなわけないじゃない!」
ミユウはばん、と机を叩いてミナトを睨む。