真夜中の魔法使い
「ミユウ・・?」
突然一人で話し始めたミユウにアキは心配そうな視線を送る。
「気にしなくていい。いつものことだ。」
ミナトはミユウを隠すように立ちはだかる。
「お前の行動に、フレッチャーの家は関わっているのか?
関わっているのなら・・「それはないです。」」
ミナトが言い終わらないうちにアキが答える。心外だというのが顔に書いてある。
「僕は、個人的にミユウに会いに来ました。
ミユウは初等部まで、王立学校に通っていましたね。僕はそこでミユウを知りました。」
「ふん。まあいいだろう」
まだ納得しきってはいないようだったが、ミナトはアキの両手足を開放した。