真夜中の魔法使い
「リョウヤさんは、今でも僕が一番尊敬する魔法使いだよ。」
「ありがとう。」
ミユウもアキに微笑みを返す。
「ねえ、アキはどんな子供だったの?」
「えーっいきなりー?
うーんそうだなあ。大人しい子供だったよ。」
「それだけー?」
ちょっとだけ意外だ。今のアキが常にテンション高めなので、大人しい様子が想像できない。
「後はね、おじいちゃんっ子だったな」
「ふーん、おじいちゃん、どんな人だったの?」
「博識で、でもお茶目なところとかあって、大好きだった。」