真夜中の魔法使い


「そっかあ。」


不自然に目が泳いでしまう。
聞きたいことは、喉まででかかっているのだけれど、うまく声に出せないような気がしてくる。



「そ、そのネックレスをつけたのは誰なの?」



・・言ってしまった。






「あー、これね。気づいたらついてた。」






「気づいたらって・・」




「本当に、そうなんだよ。

心配してくれて本当に嬉しいんだけどね、ミユウでもどうにも出来ないかもしれない。」



「でも・・」




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