真夜中の魔法使い



「わたしのは治せたから、アキの呪いもどうにかなるかもしれないよ。」


何かあったら連絡するように、と言っていたけれど、相変わらず連絡の手段がないのでなんとなくあの月下美人の花びらにむかって話した。



アキの元まで紙飛行機を飛ばすこともできなくはないが、なにがあるかわからないから、と禁止されてしまったのだ。



月下美人は月の光を受けて今日も美しく輝いている。




「どうか、いい方法が見つかりますように。」



< 73 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop