真夜中の魔法使い
「ゆ、め・・?」
目を覚ますと、朝になっていた。
明るく、優しい朝日が部屋に差し込んでいる
外では鳥が元気よく飛び回っている
爽やかな朝である。
それにも関わらず気分は最悪だった。
長く寝ることに慣れていないから、頭が重い。
それに、嫌な夢だった。
やけに生々しくて、とても後味が悪い。
「まさか、現実を見ちゃったわけじゃないよね。」
実際に透視や予知の力を持った魔法使いはいる。
だが、今までミユウはそんな力を発揮したことはなかったし、そんなも力を背負いたいとも思わなかった。