真夜中の魔法使い
「これは・・」
魔法であることは間違いないけれど、何を伝えようとしているのか。
この魔法をかけたのは・・
「アキ」
「ーーミユウ」
「えっっなに!?」
まさか本当に答えが返ってくると思わなかったので、思わず後ずさり、その反動で近くにあった椅子を倒してしまった。
ガタンと大きな音が響く。
「ーー気づくの遅いよ。」
「えっえっ・・前から通信できるようになってたの?」
「ーーミユウの独り言きけたからよかったけど。」
花びらを通してクックッと笑う声が聞こえる。
「もっもしかして、」
ミユウは通信機能があるとは知らずによく花びらに話しかけていた。