秘密の楽園 旅行編.完.
「私さ、あの時…ドッヂボールしたの覚えてる?」
もちろん覚えてる。心愛がいなくなる日にドッヂボールをしたんだ。
「あの日、ももが私に怪我さしちゃったでしょ?」
「そう…だから…心愛は。いなっ「ちがうよ‼全然違う‼ももは、それでショック受けてないちゃったでしょ⁈
私はももの笑顔が好きなの‼
ももが大好きなの…だから悲しい顔なんて見たくなかった…だから…私が男の子になればいいって思ったの……
あの後、私…髪切ったんだ…男の子みたいにバッサリそれで家にあるスカート全部捨てて…
そのぐらいももが…
笑顔のももが…
大好きなの」
あ、俺…俺なんて…なんて勘違いしてたんだ…
気づいたらないていた…
「ごめん、ごめん…俺…ゆづきの…心愛のこと…大好き」
俺は今でも忘れない、あの天使のような、心愛の笑顔を…